北海道新聞社は13日、編集局報道センターの20~40代の男性社員5人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。札幌市は同社内でクラスター(感染者集団)が発生したと認定。5人のうち1人は変異ウイルスのデルタ株への感染が確定し、2人は感染の疑いがあるという。濃厚接触者は35人で、市は順次PCR検査を実施している。
北海道新聞によると、感染した報道センターの5人のうち4人は外勤の記者で、1人は部次長。いずれも感染対策でマスクを着用しており、感染経路は不明という。
同社によると今月6日、記者1人がのどの痛みなどを訴え、7日に発熱。市保健所のPCR検査で8日に陽性が判明した。この記者はデルタ株の感染が確定した。
8日には別の記者1人の感染も判明。6月下旬に札幌市役所を訪れた団体に応対した市職員の感染が今月7日に公表されたが、記者は団体が市役所を訪れた日の講演会を取材していた。記者は6日、自主的に民間のPCR検査を受けたという。
さらに2人と同じ職場の記者1人も8日発熱し、9日に感染が判明。11日には道庁を取材する記者1人、12日には部次長の感染が判明した。
北海道新聞では報道センターの全68人中、一部を除く60人がPCR検査を受け、58人の陰性や感染リスクが低いことが判明したという。同社は職場などを消毒したほか、濃厚接触が懸念される社員は自宅待機や在宅勤務とした。(佐藤亜季)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル